Macを使っていて、
「いつの間にかストレージの空き容量が減っている」
「大きなファイルを保存した覚えがないのに、数十GBも使われている」
ということはないでしょうか。
今回、自分のMacのストレージ容量を調査していたところ、意外なものが大量の容量を使用していることが分かりました。
原因はmacOSの壁紙データでした。
実際に確認すると、
~/Library/Application Support/com.apple.wallpaper
だけで、なんと約42GB。
そのほとんどを、
aerials/videos
が使用していました。
今回は、Macのストレージ容量が減っている原因をターミナルから調査し、com.apple.wallpaperが大量の容量を使用していることを突き止めた手順を紹介します。
Macの空き容量が少ない
Macを長く使用していると、知らないうちにストレージの使用量が増えていきます。
写真や動画、アプリなどであれば原因は分かりやすいのですが、厄介なのが、
「何に容量を使っているのか分からない」
というケースです。
macOSのストレージ画面を確認しても、原因がすぐには分からないことがあります。
そこで今回は、ターミナルから実際に容量を調べてみました。
Application Supportの容量を調べる
まず確認したのが、ユーザーのLibrary内にあるApplication Supportです。
場所はこちらです。
~/Library/Application Support/
どのディレクトリが容量を使用しているか調べるため、ターミナルからduコマンドを使用します。
例えば次のように確認できます。
du -hd 1 ~/Library/"Application Support" 2>/dev/null | sort -hr | head -30
それぞれの意味はおおよそ次のとおりです。
du -hは、人間が読みやすいKB・MB・GBなどの単位で容量を表示します。
-d 1は、1階層下まで確認します。
2>/dev/nullは、アクセスできない場所などで発生するエラー表示を抑制します。
sort -hrは、容量の大きい順に並べ替えます。
head -30は、上位30件だけを表示します。
つまり、
Application Supportの中で容量を使っているディレクトリを大きい順に探す
ためのコマンドです。
com.apple.wallpaperが異常に大きい
調査を進めたところ、com.apple.wallpaperが非常に大きいことが分かりました。
そこで、さらに内部を確認しました。
実際に使用したコマンドはこちらです。
du -hd 2 ~/Library/"Application Support"/com.apple.wallpaper 2>/dev/null | sort -hr | head -30
結果は次のようになりました。
42G /Users/ユーザー名/Library/Application Support/com.apple.wallpaper/aerials/videos
42G /Users/ユーザー名/Library/Application Support/com.apple.wallpaper/aerials
42G /Users/ユーザー名/Library/Application Support/com.apple.wallpaper
7.9M /Users/ユーザー名/Library/Application Support/com.apple.wallpaper/aerials/thumbnails
2.0M /Users/ユーザー名/Library/Application Support/com.apple.wallpaper/aerials/manifest
4.0K /Users/ユーザー名/Library/Application Support/com.apple.wallpaper/Store
最初は表示を見間違えたかと思いました。
しかし、
42G
です。
壁紙関係のデータだけで約42GB使用していました。
犯人はaerials/videos
さらに結果を見ると、
com.apple.wallpaper
└── aerials
└── videos
という構造になっています。
そして、
aerials/videos
だけで約42GB使用していました。
一方、
thumbnails
は約7.9MB、
manifest
は約2MBでした。
つまり今回の環境では、ほぼすべての容量をvideosが使用していたことになります。
なぜ壁紙が数十GBになる?
macOSには、静止画だけではなく映像を利用したスクリーンセーバーや壁紙があります。
こうした映像データは、1ファイルでも静止画より大きくなります。
複数の映像データがMac内に保存されれば、合計容量が数十GBになることも考えられます。
「壁紙なんて数MB程度だろう」
と思っていると、ストレージ容量の原因として見落としてしまいます。
今回も、ストレージを調査していなければ、壁紙関連データが42GBも使用していることには気付かなかったと思います。
自分のMacでも確認してみる
同じように容量が気になる場合は、まず次のコマンドで確認できます。
du -sh ~/Library/"Application Support"/com.apple.wallpaper 2>/dev/null
例えば、
42G /Users/ユーザー名/Library/Application Support/com.apple.wallpaper
と表示されれば、壁紙関連データだけで約42GB使用していることになります。
さらに内訳を確認したい場合はこちらです。
du -hd 2 ~/Library/"Application Support"/com.apple.wallpaper 2>/dev/null | sort -hr | head -30
これで、どのディレクトリが容量を使用しているのか確認できます。
Mac全体で容量を使っている場所を探す
壁紙が原因とは限りません。
そのため、
「Macの空き容量が少ないけれど原因が分からない」
という場合は、最初からcom.apple.wallpaperだけを疑うのではなく、大きなディレクトリを順番に探した方がよいでしょう。
例えば、
du -hd 1 ~/Library 2>/dev/null | sort -hr | head -30
とすると、ユーザーのLibrary配下で容量を使用している場所を調べる手掛かりになります。
そこでApplication Supportが大きければ、
du -hd 1 ~/Library/"Application Support" 2>/dev/null | sort -hr | head -30
と、さらに掘り下げていきます。
これはLinuxなどでディスク容量を調査するときと同じ考え方です。
大きいディレクトリを見つけて、そこから1階層ずつ原因を追いかける
という方法です。
いきなりrmコマンドで削除しない
ここは注意してください。
容量を大量に使用しているからといって、
rm -rf
などを使って、いきなりcom.apple.wallpaperを丸ごと削除することはおすすめしません。
Library/Application Supportには、macOSやアプリが利用するデータが保存されています。
削除する前に、
- 何のデータなのか
- macOSが現在利用していないか
- システム設定から変更・削除できないか
- 削除後に再ダウンロードされないか
などを確認した方が安全です。
特にインターネット上で見つけたコマンドを、そのままsudo rm -rfで実行するのは避けた方がよいでしょう。
まず壁紙・スクリーンセーバー設定を確認する
com.apple.wallpaperやaerials/videosが大きい場合は、まずmacOSの、
システム設定 → 壁紙
や、
システム設定 → スクリーンセーバ
を確認してみてください。
映像を利用する壁紙やスクリーンセーバーを使用している場合、それに関連したデータが保存されている可能性があります。
不要な映像壁紙を使用しない設定に変更したうえで、容量がどう変化するか確認する方法もあります。
macOSのバージョンによって設定画面や動作が変わる可能性があるため、削除操作をする場合は自分が使用しているmacOSのバージョンも確認してください。
今回分かったこと
今回の調査で一番驚いたのは、
Macの壁紙関連データだけで約42GB使用していた
ことです。
Macの容量不足というと、
- 写真
- 動画
- Downloads
- iPhoneバックアップ
- Docker
- Xcode
- アプリ
- キャッシュ
などを疑うことが多いと思います。
しかし今回のように、macOS自身が使用する壁紙関連データが大きくなっている場合もあります。
ストレージ容量が減っている場合は、「自分で保存したファイル」だけでなく、
~/Library
の中も確認してみると、思わぬ原因が見つかるかもしれません。
まとめ
Macの空き容量が少なくなったため調査したところ、今回の環境では、
~/Library/Application Support/com.apple.wallpaper/aerials/videos
が約42GBを使用していました。
確認に使用したコマンドはこちらです。
du -hd 2 ~/Library/"Application Support"/com.apple.wallpaper 2>/dev/null | sort -hr | head -30
Macの容量不足の原因が分からない場合は、duコマンドを使って、
容量の大きなディレクトリ → その中で大きなディレクトリ
と順番に調べていく方法が便利です。
「Macのシステムデータが大きい」
「何も保存していないのに空き容量が減った」
という場合は、com.apple.wallpaperも一度確認してみてください。
まさか壁紙だけで数十GBも使用しているとは思わないかもしれません。


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